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バレンタイン・カウントダウン企画第1段!
イナズマの円鬼です!カプ要素はちょっとあるかないか微妙(ぇ
お題は「6.とっておきの景色」です。
もうなんか最初から最後までほのぼのイチャイチャしてます。
うん、イチャイチャしてるかどうかはよくわかんないけど(ぇ
というわけで、読んでやってもいいぞ!という方は追記よりどうぞ!


とっておきの景色
(お前と一緒に見るから、きっと綺麗に見えるんだろう)



日曜日、バレンタインの日に会いたいと言われた。
デートのつもりか、と問えば、そう鬼道に聞こえたならそうだ、と言われて苦笑した。
(そんな返答ができるようになったのかと、ふと思ったのだ。)

「鬼道、どう?楽しい?」

「ん?あぁ」

その質問、今日はこれで3度目だぞ、などとは言わなかった。
買ったもので申し訳ないが、とチョコを渡せば、案の定照れて数分間硬直。
待ち合わせ場所から動こうとしなかった円堂からの、精一杯のリード。
(意識的にリードを取ることができないのだろう、こいつはいつも考えなしで動くから。)

「なぁ、ちょっと一か所寄ってもいいかな」

「あぁ、構わない」

「よっしゃ!じゃあこっち!」

俺の手を握って先行する円堂の足取りは軽い。
今日は時間の許す限り共に食事を摂ったり水族館に行ったりサッカーしたりしたが、
(デートといえど必ずサッカーが入るのがさすがは円堂、というところだろう。)
どうやら目的の場所はこれかららしい、といっても既に空が暗くなり始めているのだが。

「鬼道、ほら考え事してたら危ないぞ?」

「あ、あぁ」

少し急な階段を上って行く。既視感がするのは気のせいではないのだろう。
(何故と言って、ここは俺が何度も円堂に連れてこられた場所なのだから。)

「よーし、上るぞ!」

「上るのか」

「ダメか?」

「・・いいや」

連れてこられたのは鉄塔広場だ。木からつるされたタイヤ、2人掛けのベンチが2つ。
この場所は稲妻町でも海抜が一番高い場所で、稲妻町の全景が見渡せる。
鉄塔に駆け寄って、鉄パイプで作られた梯子に円堂は手を掛けた。

「あ、鬼道が先に登れよ。俺は慣れてるから後ろでいい」

「あぁ、わかった」

おそらく、下を見ないようにという配慮だろう。
このさりげない優しさが意図的じゃないというのだから、全くとんだ天然だ。
そう思いながら、俺は冬の寒さで冷たくなった黒い鉄の梯子に手を掛けた。



* * *



「・・・綺麗だな」

「だろ!鬼道と一緒に見たくてさ」

「・・・そうか」

目を細めた。ゴーグル越しでも眩しい夕日。
隣に立つ円堂も眩しいのか、手を翳して目元に影を作っている。
・・・ゴーグルを外したら、あるいは円堂と同じ景色が見えるのだろうか。
そっと、ゴーグルに手を掛ける。外して、首元に掛けた。

「・・・眩しいな。だが、綺麗だ」

視界が開けたような感覚がした。ゴーグル越しよりも明るい橙。
夕日近くは燃えるように光り、そこからグラデーションのように夜の紺色に染まる空。
ゴーグルの黒みがかったレンズ越しでは分からない、美しさ。
(今見ているこの景色は、隣にいる円堂と共有できているのだろうか。)

「ん、俺もそう・・・・・」

不自然な形で止まった言葉に疑問を感じて円堂を見やると。
そこにはこちらを凝視して顔を赤くしている円堂の驚いたような表情。
・・・こいつの前でゴーグルを外すのは初めてだっただろうか。

「き、鬼道、お前・・ゴーグル、」

「なんだ、ゴーグルを外したらダメか?」

「いや、あの・・すごい、綺麗な、紅だと思って」

「・・そうか」

「なんでそんな綺麗なの、隠してるんだよ」

「隠しているわけじゃない、瞳の色があるから光に弱いんだ」

「そっか。光に弱いから、ゴーグルなんだ」

「そうだ、意図的に隠しているわけではないぞ」

ただ、その他にも少しばかり鋭い目に引け目を感じているとか、
目を細めるだけでなんだか睨みつけるようで妙な威圧感を与えてしまうのだとか、
そういうことがあるからとかそういう理由では決してない。決して。

「じゃあ、外さない方がいいんじゃないか?」

光に弱いんだろう、と円堂はもっともらしい意見を述べた。
確かに今も若干眩しいんだ。太陽光線が目を焼くように。
けれど、そんなことよりもずっとずっと重要なのは。

「お前と同じ景色を、同じように見たかっただけだ」

・・・しまった、なんて恥ずかしいセリフを吐いたんだ俺は。
そう思って隣を見ると、円堂は何故だか嬉しそうに笑っていた。

「・・・円堂?」

「へへ、俺もお前と同じだなって思って」

「・・・どういう意味だ?」

「俺も、鬼道が見てるもん、一緒に見てたいから」

同じだな!と朗らかに笑う円堂に、苦笑した。
そうだ、こいつはそんな奴だった。恥ずかしいセリフを素で口にする奴だった。

「夕日、沈んだらどうする?」

「んー、と。あ、じゃあ家来るか?」

俺ん家の方が近いし、晩御飯食べて行けよ!
計算も何もない笑顔にほだされて、俺は肯定の印に一つ頷いた。










あとがきという名の懺悔

おお、計算通りに書けたような気が、します・・。
とっておきの、かどうかはともかく、景色を見るということを考えた結果、
鉄塔から見た夕日で円鬼にしよう、と短絡的思考に基づいて決断したのでした。
目を瞑って登らせて、夕日見せるシーン、円鬼でアニメでありましたよね?
あれ?なかった?確かありましたよね?私の妄想でしたか?あれあれ?←
まぁそんな感じで夕日!ていうかイナズマといえば夕日。夕日なのです。青春!
それと、私の使う"紅"は"あか"と読みます。ほぼ確実に"あか"です。
え?普通はそんな風に読まない?知るかそんなもん!←
くれない、というとなんだかピンクがかった赤をを思い出すんで、
あか、と読んでいただきたいです。赤ではないところがポイント(笑
もういいんです、私は常に中二病患者ですから←
というわけでほのぼのでナチュラルにイチャつく円鬼でした!
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