上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
クリスマス・カウントダウン企画第7段!
最終日はなんとジェセブ!!意外性なら負けないぜ☆←カプ要素は微妙。
お題は「1.初雪が降るまでに」です。
これマジで時間かかりました、何この長さホントありえない。
今日はちょっと急いでいるので今upします!
というわけで、読んでやってもいいぞ!という方は追記よりどうぞ!


初雪が降るまでに
(僕らの恋を積み重ねよう)


「僕はここに宣言しよう!君を初雪が降るまでに僕に惚れさせてみせると!」

ビシィ、と人差し指を差し、そう高らかに宣言したジェームズに、
指差された側のセブルスは一言、「くだらん」と返したのだった。
その後、グリフィンドール寮で準備していたジェームズに、
シリウスは怪訝そうに寄ってきて言った。

「なぁおい、本当にやる気か?」

「もちろんだとも!僕はやると言ったらやる男だよ!」

「けどなぁ・・相手はあのスニベリーだぜ?」

「ふふん、僕に今まで成し遂げられなかったことなどありはしないよ!」

「ダメだ、こいつ大分キてんぜ」

「まぁまぁ、僕らは経過を見守って行こうよ」

一人張り切るジェームズに、シリウスは説得が無駄なことを悟った。
リーマスは苦笑して見守ると言うし、ピーターは顔を青くして細かく震えるだけだった。
とにかく、ジェームズを止める者、止めようとする者は仲間内に誰一人としていなかったのである。

「ふふふ、待っていてね僕の愛しのセブルス!!」

突然笑い出すジェームズに、さすがの親友であるシリウスも肩を竦めるのだった。



* * *



それからというもの、何だかよくわからない猛烈アタックに耐えることになってしまった。
庭で本を読んでいても、一人地下室で作業をしていても、天体観測をしていても、
どこにいようがあの男は僕の前に現われて「好きだよセブルス、」と囁いて、
それから逃げても追いかけてくるしプレゼントは確かに良いものもあったけれど、
(新しい羽ペン、滅多に手に入らない薬草、日の当たらない所でも育つ鉢植え、など。)
それで、一体僕をどうしたいというのだ、この男は。

「お前は何がしたいんだ!」

「何って、愛の告白」

「毎日されている!」

「うん、でも返事を聞いていないから」

「・・・」

「意思の疎通って大事だと思わない?ねぇセブルス」

「フン、」

両腕で抱え込んだ図書室から借りてきたばかりの本を抱え直すと、
僕は踵を返して自分の寮へと一目散に帰った。
それを追ってくるのは声だけで、しかも決まって、
「返事を待っているからね、セブルス」とただ一言それだけなのだった。



* * *



「フン、何が返事だ」

そんなもの決まっている、お前のことなど大嫌いだ。
ならなぜそう言わない、はっきり言ってやればそれで済むであろうに。
そうだそうしよう、明日やつに会ったら面と向かって返してやればいい。
そうすれば、と考えながら僕は天体観測のために寮を出た、が。

「残念だったね、今日は雪だよ」

「・・そうだな、何故貴様ここにいる」

「君に会いに来たのさ」

「何故、僕がいる場所が分かる」

「魔法使いだからね」

「僕もそうだが貴様のいる場所など知りたくもない」

知っていたら、あの猛烈なアタックから逃げることも可能なのに。
顔を合わせなくて済むのに、お前のような奴と。
そこまで考えて、気づいた。雪が降っている?ということは?

「初雪、までに僕を惚れさせると、貴様そう言ったよな」

「言ったね」

「ハッ、主席のポッター様でもできないことがあったわけだ?」

「どうして?なぜそう思うの?」

「何故?理由は単純だ、僕はお前のことが嫌いだからだ」

「そう、本当に思ってる?」

「・・・どういう意味だ?」

「僕と会えて嬉しいんじゃない?」

誘うような、試すような、問いかけの眼差しと笑み。
ハシバミ色の瞳は揺れ、僕はそれに一瞬ドキリとしてしまった。
なんなんだ、ただいつものことだろう、こんな風なこいつの勝気な笑みは。

「そんなわけがあるか」

「もう一度言うよ、愛しているよセブルス、君は?」

「僕は、」

お前のことが嫌いだ。そう言ってやればいいだけだ。
そうすれば今日までの攻防も終わり、明日から平穏な日々が送れる。
言ってやればいいだけなのに、それなのに言葉が、出てこない。

「どうしたのセブルス?初雪までにってことは、君から返事を聞くのは今日って意味なんだけどな」

「僕は、お前のこと、なんて」

「なんて?」

「・・・」

嫌い、だ。嫌い、なはずだ。嫌い、だったんだ。
・・嫌いだった?じゃあ今は?なんだ、どういうことなんだ。
意味が分からない、この目の前の男を、僕は、どう思って。

「お前のこと、を、」

「僕のことを?」

「・・・わか・・ら、ない」

「うん?」

「嫌いだったのに、嫌いだったはずなのに、僕は、」

言葉がうまく出てこない。続ける言葉が浮かばない。
そんな僕を見て、ポッターは笑顔のまま疑問を口にした。

「好きの反対語、知ってる?」

「・・・嫌い?」

「外れ、答えは無関心」

「・・それがどうしたというのだ」

「無関心、でなく僕を気に掛けているから、嫌いとか好きって感じるんだ」

無関心でないなら、それ以外はすべて好きと同義じゃないの。
そう結論付けて、ポッターは笑った。なんて極論だ。
しかし、それも一理あると思ってしまうのはこいつが話すからなのか。
なんだか妙に説得力があるように感じる。

「では僕がここで嫌いと結論付けても好きと結論付けても結果は同じということか」

「そういうことです、でも君は僕のこと好きでしょ?」

「何故そう思う」

「僕が君をこんなに好きなんだ、その僕の思いが伝わってないはずないし」

君は、本当はものすごく優しい人だからね、と笑った。
人の好意に君は甘いんだよ、すごく。知ってる?と問いかけてくる。

「・・ふざけるな」

「顔赤いよ、まぁそれが、決定的なんだけどさ」

頬が、赤い。熱いのは、厚着をしているからであって、
寒さからであってそれは決しておまえと相対しているから照れているとか、
そういうわけではなくて、と弁解するのは簡単だった、けれど。
なんだか、もう考えるのが面倒で、もうほだされたっていいんじゃないかと思ってしまったから。

「お前が好きだと、そう言えばいいのか」

「うん、そうそう。素直でよろしい」

細められたレンズの奥のハシバミは優しく、頭をなでる手もそれは同じで。
僕は人の好意には敏感だというこの男の言葉を、僕はなんとなく信じる気になった。
(けれど今の感情が本当に、この男を好きなのかという点は、疑問が残るのだけれども。)











あとがきという名の懺悔

終わった・・長かった・・・ジェセブです。
何これ、何この長さホントありえないよ・・・・。
こういう話にするっていうプロットは立ててたけどこんな長さになるとは。
実はもう1シーン、宣言された後のセブルスとルシウスの会話があったんですけど、
もういいや長いしと思ってブチ切りました。今度何かに使います。
最後まで素直じゃないセブルスとアタック繰り返すジェームズ、
っていうのが好きです。どこまでもセブルスに甘いジェームズ好き。
いやしかしまさかこうなるとは思ってませんでした私も。
というわけでまぁ、最後はジェセブで締めました。
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
ハリー・ポッターと謎のプリンス 特別版(2枚組) [DVD]出演:ダニエル・ラド...
2009/12/26(Sat) 15:46:36 |  得アマゾン探検隊
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。