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クリスマス・カウントダウン企画第1弾!
イナズマの吹染です。吹雪ですけど、士郎の方しか出てきません。
お題は「5.冷たい手でもいいよ」です。
内容的には・・うーん、ただの青春小説っぽいです。つーかベタです。
そりゃお題見れば大体の内容はわかるっていうね!
まぁ・・・そういう感じで、あ、カプ要素はちょっとです。
それでは、読んでくださる心優しい方は追記よりどうぞ。




冷たい手でもいいよ
(大好きな君と、手を繋げるのなら。)



「・・・さみっ」

ぶるり、と体を小さく震わせたのは、隣を歩く染岡くんだった。
毛糸の帽子にマフラー、コート、そして手袋と、染岡くんは完全装備だった。
僕はといえば、北国育ちだからある程度薄着でも平気で、マフラーとコートだけだ。

「染岡くん、そんなに寒いの?」

「お前は寒くねぇのかよ、吹雪」

「ううん、そんなには」

「マジかよ、やっぱ北国育ちだと寒さに強いのか?」

「そんなもんなんじゃない?意識したことはないけどね」

吐く息は白くて、空気に溶けて言葉が消えていくみたい。
そんな自分のロマンティックな思考に苦笑しながら、隣を歩く彼を見上げる。

「ほら、ちょっと貸して」

「は?」

僕の左隣を歩いている染岡くんの右手を取って、手袋を外す。
外気に晒された右手は、その冷たさに一瞬硬直して。
そんな右手を、僕は自分の左手でしっかりと握りこんだ。

「冷てっ!お前、なんだよその手!」

「うーん、手袋は持ってこなかったからかな」

「そんな手でお前よく平気だな!?」

「だって、もともと僕って体温低めだし」

「わかったよ、もうそれしてろ!」

怪訝そうな顔でどなり散らすと、染岡くんは言いたいことを言いきったのか、黙りこんだ。
それ、と示された、少し大きめの手袋を、自分の右手に通す。
離した手を再び繋ぎなおしてにっこりと笑いかけると、染岡くんの顔が赤くなった。

「な、にしてんだよお前」

「何って、手を繋いだんだよ」

「なんでだよ、手袋、貸してやっただろ」

「だって、そうしたら染岡くんの右手が冷たくなっちゃうよ」

「俺は・・その、体温高めだからいいんだよ」

「じゃあ、ちょうど良いね。染岡くんの体温分けてよ」

僕の手、冷たいから温めてよ。ね、いいでしょう?
そうして笑顔を返してからまた、僕は繋ぐ手に力を込めた。
チッ、と舌打ちして、染岡くんはそっぽを向いた。
そっと、彼にしては弱々しく握り返された手に満足したから、何も言わなかった。
(そんな君の恥ずかしがりやなところも全部、ひっくるめて大好きだから。)











あとがきという名の懺悔

というわけで、吹染でした・・・アツヤは出ませんでした。
正直に言いますと、実はアツ染よりも吹染のが好きです。
えっと・・どっか、町でも歩いてることにしておいてください。
冬の寒い日、少し暗くなって夕日も沈んでしまった頃、二人で。
そんなシチュエーション・・とか後から言われないと分かりませんね!^^
というわけで吹染でしたー!
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