上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
英国眼鏡少年の出てくる魔法ファンタジー小説の小話。
ジェームズ×セブルスです。
苦手な人はレッツリターン。
読まれる方は下からどうぞ。





最近、ひどく情緒不安定だ。
突然泣きたくなるときもあるし、
どうしようもなく憂鬱で何をするにも億劫だ。
でもそれは、一人になったときだけの話。
誰も僕がそんな風になっているだなんて知らない。
…知らない、はずなのに。

「ねぇ、セブルス?」

「なんだ」

例の如く、透明マントと寮の合言葉を駆使して、
勝手に部屋に入って来た眼鏡男は、僕のベッドを占領している。

「ポッター、何故お前がそこにいる?」

「嫌だなぁセブルス、好きな人と一緒に居たいと思うのは自明の理じゃないか」

「それは誰のことを言っているんだ」

「決まってるじゃない、君だよ」

「即刻立ち去ってくれ、ポッター」

ギシッ、と軋むベッドの音に、彼が起き上がったのだと知る。
ベッドに背を向けて読書に勤しむ僕は、振り返らないけれど。

「ねぇ、セブルス?」

「だから何だ」

「君さぁ、どうしてそんなに機嫌が悪いの?」

「お前がここにいるからだ」

「だって君、さっきからページが進んでないよ」

チッ、と舌打ちして本を閉じた。
この男が来てから読書に費やす時間が減った気がする。

「僕はね、セブルス」

「何だ」

「好きな人が悲しむのは見たくないんだよ」

「何の話だ」

「僕がいなくても、最近はイライラしてるよね」

「知らんな」

「ごまかさないで」

頬を包み込むように触れた指を拒絶はしなかった。
そっと、向き合わされる彼の顔が妙に真面目だ。
ハシバミ色の瞳は、真っすぐにこちらを見据える。

「話してごらん?全部僕が受け止めるから」

「何もない」

「嘘を吐かないで」

「本当だ、何も、」

「君のことなら何でも僕は解るんだよ」

「…ッ、」

視界が歪むのは、泣いているからだと気付くのに少し時間がかかった。
額に落とされるキスが柔らかくて温かい。

「どうして泣くの?」

「知らん、」

「君を悲しませる原因は何?」

「知らない、」

「大丈夫、今は僕がここにいるから」

「…あぁ」

抱きしめられて触れたローブの匂い。
頭を撫でるように梳かれる髪、あやしてもらっているようだ。

「君が泣き止むまで側にいるから」

「ずっといろ」

ローブを掴んだ指に、その言葉に。
少し肩を竦めたけれど、きっとコイツはいてくれる。

「君の望む通りに」

顔を上げたら瞳を細めて笑う表情が目に入った。
落とされた口付けは、温かく柔らかかった。











あとがきという名の懺悔

情緒不安定なセブルスとあやすジェームズ。
セブルスは時々情緒不安定だといい。
セブルスに甘いジェームズが好きです。
実は、セブルスを泣かせたかったから書いたなんてことはない(笑
最近、またハリポタ熱が上昇中。
ハリポタのテーマを弾きたいなぁ、と画策中。
今度、楽譜買ってこようかな。
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。