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某国擬人化の小話。
米加です。カプ要素はありです。
読んでやってもいいぞ!って方は追記からどうぞ。


「アル!アルフ!アルフレッド!」

クマ三郎さんを抱えて、廊下で目の前を歩く背中に声を掛けた。
こちらをゆっくり振り返った顔は僕と同じ顔。

「どうしたんだい、マシュー」

「今日ははっきり言わせてもらうよ!」

ビシッ、と指を突きつける。正直怖いんだけど。
でも、もう我慢できないんだ!

「君と間違われるのはもうこりごりだ!」

すると、アルフレッドは目をぱちくりして、やがて笑い出す。
(このHAHAHA!という笑い声が、バカにされているみたいで僕はあまり好きじゃない)

「だって、それは君が存在感薄いのが悪いんだろう?」

「ちが、違うよ!」

思わずクマ吉さんを抱きしめる手に力が篭る。
「ぐえっ」と胸元で何かが鳴いた気がするけど気にしない。

「僕の所為じゃな、」

「それに、俺はそれでも構わないよ」

「僕が良くないよ!」

精一杯睨みつけてみるけれど、アルフレッドは笑顔のままだ。
もう、一生懸命伝えてるのにどうしてわかってくれないのか。
昔から君はそうだったんだ、僕の言う事なんかずーっと聞いてなくて自分勝手!

「大丈夫、俺は君を間違えないよ」

「・・え?」

「だって俺は君が好きだからね」

「え、」

「何言ってるの?」って聞こうとしたその言葉は出てこなかった。
目の前にはアルフレッドの顔があって、唇は柔かいもので塞がれてて。
かちり、と眼鏡同士が擦れる音がして、それで唇が離れた。

「あーもう、やっぱり眼鏡は外すべきだね」

テキサス邪魔、なんて続けるアルフレッドを、何も考えず見つめてた。
思考回路がショートして、いつもなんかより数倍も理解するのに時間が掛かる。
なに今の、どうして、あれ、僕、アル、と、なに、し、て・・?

「間違えられて、君がもっと俺色に染まればいいのに」

「え、」

ぽん、と肩を叩かれて、ようやく事態を理解した。
僕はアルに告白されて、それで、それで、キスを、した。

「ねえ、今度メープルシロップ持って遊びにきてよ」

耳元で囁かれる声がいつもより低くてゾクリと粟立つ。
思わず後ずさって、そうしたらアルフレッドが笑う。

「君の作るホットケーキ、好きなんだ」

小さい頃から何度も言われた台詞だ。
兄弟になって初めて、ホットケーキを作ってあげたときから。
そのときの笑みとはまた違う、無邪気さからかけ離れた笑み。
そんな妖艶な笑みを、アルフレッドはどこで覚えたのだろう。

「よろしくね、マシュー」

そうして片手を挙げて去っていく。その後姿を呆然と眺めた。
幼い頃に笑顔で言われたその言葉が、ひどく怖く感じた。











あとがきという名の懺悔

米加。なんか一発変換できるこのパソコン怖っ!
まだ米加というか米→加なんですけど。
とりあえず人名を使ってみた。違和感なし。
何故なら米加サイトさまはほとんどこの名前だから(コラ
腹黒い米も好きなんだけど(つーか書くのが楽しいんだけど)、
でもやっぱりヘタレだったりうさんくさい米のが好きです。
もうヒーローヒーロー言ってればいいじゃないお前は!
この小話の米は全然ヒーローっぽくないけどな!←
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