上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ブログに小話をupするのもいつぶりかとみてみたら、実に去年の8月が最後の投稿でした。
そして、その時私が書いたのもレティヴァンでした。偶然とはよくあるものですねえ。
当時の日記を見てみると、「ファロットの休日」を読み返したら書きたくなったので書いた、とありました。
この間書いたものは、本当にただの思いつきでブログに直接書いたものでした。
何故それが分かるかって、私が書いた小説を保存しているフォルダにその話が保存されていなかったからです(笑

さて。今回も動機は似たようなものです。このあいだ、もものき事務所の2巻を手に取りました。
こう書くと読んだように見えますが、実際まだ読んでおりません。手に取ったのは文字通りの意味です。
茅田さんって、毎回作品のあとがきに「次は~を書きます」って書くじゃないですか。
それを目的にして、偶然本屋で見かけた本を開いてみたら。
今度は17歳のヴァンツァーを書こうと思います。今度は17歳のヴァンツァーを書こうと思います。
・・・大事なことなので2回いいました。そう、17歳のヴァンツァーです。
それを聞いて、今月に入ってからどこかに出かけるたびに必ず本屋に立ち寄るようにしています。
ヴァッツメインの話だなんて・・短編くらいしかなかったじゃないですか・・。
だからホント嬉しくて嬉しくて・・・私は多分見つけたらレジへ直行ですよ、ええ。

そして。今回デルフィニアの外伝2を、偶然図書館で発見して読んだんです。
デルフィニアではヴァッツはレティーを不可解な生き物みたいに思ってたのに、今回は。
慣れ合うように、からかうような殴る動作をするレティーとクールにそれを避けるヴァッツ。
なんだこれは!!!可愛いじゃないか!!!・・・というわけで、つい、勢いで。
何か書こうとしたら、書きかけのレティヴァンがあったので勢いで仕上げてみました。
クラブレ仕様です。腐向け要素ありです。レティヴァンです。そんな感じで追記からどうぞ。





こちらの世界に来てから、なんだかやたらと綺麗になった気がする。
確かに見た目は幼くなったし性格も丸くなったようだし、何より俺に対する反応が。

「いや、あれもあれでまぁ、良かったけどな」

「何の話だ、レティー」

例によって例の如く、部屋の住人には何の断りもなく入ってきた俺は、
(恐らくヴァッツの方も、俺の侵入を拒むことを諦めているのだと思うんだが。)
ベッドに寝転がり、ヴァッツの部屋の本棚から適当な教科書を取り出して読んでいた。

「ヴァッツ、」

「なんだ、今日はやけに絡むな」

「何かお前変わったな?」

「変わった?どこがだ?」

俺のその問いかけに興味を持ったのだろう、回転式の椅子をくるりと回し、
端末に向き合っていたヴァッツは身体ごとこちらを向いた。

「いんや、お前が最近妙に綺麗になったって話」

「俺を口説いてどうする?」

「お前だから口説くんだろうよ」

「・・・レティー」

俺としては割と真面目に言ったのだが、ヴァッツは顔をしかめただけだった。
元々端正な顔立ちだが、そんな風に困ったように柳眉を下げられるとそそるものがある。
(何も言うことがないほど呆れかえったとき、俺の名を呼ぶのは最近気がついた癖だ。)

「そんなくだらん理由なら帰れ」

「あれ、やっぱり冷たいなぁ・・」

「何の話だ?」

「いや、こっちに来てから俺に少し優しくなったな、と思ったんだけどよ」

即座に怪訝そうな表情を作ったヴァッツは、どうやら無意識だったらしい。
同じ部屋にいても俺を警戒しない、近づいても距離を置かない。
それだけでも十分な進歩だというのに、それどころか最近は首筋にキスしても怒らない。

「・・・・優しい?俺がお前に?」

「おう。もしかして無意識か?」

「どんな幻覚を見ているんだお前は、変わっていないと思うが」

「幻覚?ならちょっと試してみるか?」

ベッドから降り音もなく立ち上がる。ほんの少し殺気をにじませてやれば、
本能からだろう、ヴァッツは手探りにデスクの上のシャープペンシルを右手に握りこんだ。

「緊張すんな、何もしねえよ」

「どうだかな」

立ちあがろうとするヴァッツを制し、そっと覆いかぶさろうとすれば、瞬時に右手が閃いた。
その腕を掴み、顔を寄せる。間近で見れば見るほど端正な顔だと思い知る。

「ヴァッツ、」

「・・レティー、」

ほら、その困ったような顔。微かに眉をひそめる、その困った表情が好きだ。
最近は感情をよく表に出すようになってきたから、ヴァッツがふと微笑むとドキッとしてしまう。
そんな恋する乙女みたいな思考に苦笑して口付けた。そんなの柄じゃなさすぎる。

「なんだ、その顔は」

「どんな顔だ?」

「お前、今苦笑しただろう?」

「いんや、ヴァッツが綺麗になったなぁって話だから」

「・・・・?」

本人が分からなくてもいいんだ、俺だけ分かってりゃそれでいいんだよ。
そりゃ、くだらない独占欲だって分かってるんだけどさ、でも、だって。
人を寄せ付けない独特の空気を持ってるやつが、俺といるときだけ大人しいんだから。
ほら、やっぱ誰にも見せたくねえだろうよ、そんな可愛いところなんてさ。

コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。