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これの続きです。暇つぶし綱音シリーズ第4段。
いよいよですよ!これ5話完結の予定なんですがマジ終わるのかな…?
先が心配ですがちょっとCP要素ありになってきたよ!
多分これからもう少ししたら終わると思うよ!
というわけで読んでやるよ!という方は追記からどうぞ!


キャンとサッカー部に遊びに行く約束をしてちょうど一週間。
ある出来事がきっかけでサッカーに興味を持った俺は、
放課後に大海原中にある海上サッカーグラウンドに足を伸ばした。

「よぉ!来たぜ!」

「わぁ!綱海にーに来てくれたの?」

「おう!約束したからな!」

キャンがこちらに気づいて走ってきた。それに手を振り返してやる。
練習の途中でこちらに駆けてきたキャンを諌めようとしたのだろう、
音村は少し顔をしかめてこちらに向かって歩いてきた。

「キャン、今は練習中だよ」

「あ!ご、ごめんね音村くん…でもキャン、綱海が来てくれて嬉しかったから…」

「全く…仕方ないね」

そうして苦笑すると、音村はくるりと振り返って、
まだ練習を続けている部員に少し休憩、と指示を出した。
それから俺を見上げて、やはり不愉快そうに眉間に皺を寄せながら言った。

「それで?君は何しにきたんだい、綱海?」

「何しにって…お前達に会いに来たんだろ。サッカー部に遊びに行くって約束したし」

「本当は部活動だから遊びに行くとかじゃないんだけどね」

「いいじゃねえか!そうだ音村、サッカーって楽しいのか?」

「…まぁね、好きじゃなきゃ部長なんてやってないよ」

「あれ?綱海、サッカー興味ないんじゃ…」

「でもせっかく来たんだしな、ちょっとやらせろよ!」

興味なかった、わけじゃない。見ていて感じることは多少なりとあった。
俺が波を待って波を追いかけるように、サッカーボールを追いかける音村、
それを見るのは楽しかったし、ノリの良いリズムサッカーも見ていて楽しかった。
それに、サッカー部に遊びに来たきっかけになったあの出来事。
サーフィンをやりに行ったあの島で会った、雷門中サッカー部。

「いいよ綱海、一緒にやろう!ねぇいいでしょう、音村くん?」

「…わかったよ。じゃあキャン、倉庫からユニフォーム取ってきてくれないかな?」

「うん!行ってくるね!」

何かあったのが分かったのだろうか、少し難しい顔で考えた後、音村は了承した。
そしてキャンが駆けていくと、やはり怪訝そうな顔をして音村は言った。

「何があったんだ?」

「何がだ?」

「この一週間…来なかったのは、キャンとの口約束を忘れているからだと思ってた」

この台詞をキャンの前で言うのは憚られるから、
キャンにユニフォームを取りに行かせたのだろうか。
というか、俺はむしろ音村が律儀にあの口約束を覚えていたことに驚いた。
…もしかして、音村もこの一週間、俺を待っててくれてたのか?

「いや?忘れてはなかったぜ。ただ、来るきっかけが少しできてな」

「きっかけ?…話してもらえないかな」

「あとでな」

「別に今だって構わないじゃないか」

サッカーやった後で、と苦笑すると、音村は少し怒ったようにこちらを睨みつけた。
雷門中は有名らしい。ウチのサッカー部も出るはずだった全国大会で優勝したのだから。
しかも沖縄に行くといっていた。できればサッカー部みんなに話してやりたい。

「ところでさ、」

「…なんだい?話をはぐらかさないでほしいんだけどな」

「お前、さっきキャンとの約束の話したじゃんか」

「したよ?それがどうかしたのかい?」

「もしかしてさ、お前もその約束覚えてて…楽しみにしてたりとかしたのか?」

「…!?」

一瞬だった。すげー勢いで音村の顔が赤くなった。
それは肯定の印であると同時に、俺が初めて見た音村の照れた表情だった。

「(…可愛い、)」

「違うよ、キャンがあれから楽しみにしていたようだから、覚えていただけだ」

言い訳のようにそういって、照れを隠すようにリズムを口ずさむと、音村は更に続けた。
俺は何も言うことができなくて、嬉しさとか恥ずかしさとかで胸がいっぱいで。

「あと16ビート8小節でキャンが着くから、更衣室に案内してもらって着替えてくれ」

「え、あ、おう…」

音村の言うことはさっぱり理解できなかったけれど、それしか言えなかった。
気付いた時には音村はくるりと背を向け、トゥントゥクとリズムを取りながら、
俺のところから足早に去って行った。声を掛けることはできなかった。

「(…あれ?なんで俺、こんな心臓バクバクしてんだ?)」

それにさっき、照れた音村を見て可愛いって思った、なんでだ?
ぐるぐると音村の顔が頭の中を回っていて、意味がわからなくて。
胸が締め付けられるような、なんだか甘酸っぱい感じ。
混乱した頭を覚ましてくれたのは甲高い俺を呼ぶ声だった。

「綱海ー!」

「あ、キャン?なんだ?」

「ユニフォーム、取ってきたよ!サッカー一緒にやろう!」

「おう!更衣室まで案内してくれ、音村に言われた」

「分かった!こっちだよ!」

先行する小さな頭に着いて行ったその途中、
振り返ったその視界の中で、水色の髪はリズムを取って揺れていた。











あとがきという名の懺悔

うおおおあ!綱音っぽくなってきたうわああ!
よし…これからだな、これから綱海がどれだけ押しまくるかだな…!
いよいよ双方自覚して参りましたよいやっふー!
はぁ…やっと終わりが見えてきた…本当に良かった…。
あと2話くらいか、早ければこの次で告白までこぎつけるはず…!
予定では5話だったんですけどね…!頑張って終わらせます!
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